住宅選びのアドバイス

防災住宅研究所からのアドバイス

防災住宅研究所 児玉 猛治の住宅を襲う5つの災害
(地震、台風、土砂災害、火事、白蟻)に5勝0敗、完全試合で勝てますか?
防災住宅研究所 児玉 猛治の住宅を襲う5つの災害(地震、台風、土砂災害、火事、白蟻)に5勝0敗、完全試合で勝てますか?修繕費用を考えていますか?

 夢のマイホームを購入する時、まさか自分の家が災害で壊れるなんて、不吉なことを考えて購入する人はほとんどいません。ところがどうでしょう?皆さんの身の回りの方で、台風や地震などの災害で、家が壊され、莫大な修繕費用を払った!という方はいらっしゃいませんか?皆さんが思っている以上に、災害によって家が壊され、修繕費用を莫大払っているものなのです。

 挨拶文でも書きましたが、私の両親が田舎から大工を呼び寄せ建てた木造2階建て住宅は、柱は檜を使い床柱には黒檀、屋根には石州瓦と、自慢の家でした。ところが大雨が続いた年に雨水が地盤にしみ込んだ影響からか、家が次第に傾き始め、戸が閉まらなくなってきました。ついにはわずか10年で手放す羽目になってしまったのです。自慢の我が家を手放す時の寂しさを想像してください。
 さらに不幸は続きました。とりあえず住んだ借家が火事になり、全焼してしまったのです。我が家に駆け付けた時には、焼け焦げた柱と梁だけになっていました。累損や人損はなかったことが不幸中の幸いでしたが、愛犬が煙に巻かれ、亡くなったのは私たち家族の身代わりになってくれたのかもしれません。

 我が事務所のスタッフの実家は、中国地方を襲った巨大台風によって屋根が飛ばされ、修繕費用に800万円近くかかったそうです。

 温暖化の影響でしょうか。年々、災害が大きくなってきている感じはしないでしょうか?巨大地震も世界の至る所で起こっています。東海地震はすでに臨界点を超え、いつ来てもおかしくない状況にあります。東南海、南海地震は30年以内に来る確率が60%を超えています。あなたの家は、災害から命と財産を守れますか?


災害で「一部損壊」でも数十万円から数百面円の修繕費用!

 災害が襲ってくると、人的被害、家屋損害などが省庁や自治体から発表されますが、全壊はもちろん、半壊でさえも建て替えを余儀なくされるケースが実に多いのです。地震災害直後の現場に行ってみるとわかるのですが、木造住宅は半壊状態であっても非常に危険な状態で、入ることすらままならないのが現実です。

 新聞は新潟中越沖地震の時に日本経済新聞が各住宅メーカーの状況を取材し、書いたものですが、大手メーカーも「全壊・半壊はなし」と発表しています。ところが「一部損壊」はかなり出ているのが現実なのです。災害によってどの部分が壊されるかによりますが、「一部損壊」であっても、住宅の修繕費は安くても数十万円から、多くは数百万円必要になってきます。加えて、巨大災害になりますと何千件もの一部損壊が出ますので、「我が家」が修繕され、住めるようになるまで数カ月も必要になることも少なくないのです。


5つの災害に5勝0敗、完全勝利の住宅があった!(1)

 多くの災害現場を視察し、撮影をしてきました。今年1月にお亡くなりになられた前東海地震判定会会長の溝上 恵さんや、一級建築士、大学教授の方々にもお話をうかがってきました。テーマはもちろん、「5つの災害に完全勝利ができる住宅はないのか?」です。  すると、一つの住宅が「災害に非常に強い」ことがわかってきました。それは、コンクリート・パネル住宅です。通常の現場打ちコンクリートと違い、工場内で固練りのコンクリートを鉄筋が組まれた型枠に入れ、成形し、パネル状態にしたものを建設現場で組み立てるというもので、ボルトでパネル同士を固定し、箱型に組む工法の住宅です。壁式(Wall)あらかじめ作る(Precast)コンクリート(Concrete)の略でWPC工法、あるいはWPC住宅と呼ばれるそうです。

 阪神淡路大震災では、鉄筋コンクリートのビルがいくつも崩壊し、鉄筋コンクリートの強度が疑問視されましたが、このWPC工法で造られた住宅は、阪神淡路大震災の被災地区に495棟建っていましたが、1棟として窓ガラス1枚割れず、ヒビ割れ1つ入らずに、「無傷」だったというのです。  コンクリートの箱を想像してもらえれば良いかもしれません。地震や台風などの外力に対し、箱型のコンクリートが剛性を発揮し、じっと耐えるのです。さらに中型パネル工法と呼ばれるパネル幅が90pのものをボルトで縫うものは、このボルトの鉄が粘性を発揮し、実に絶妙のバランスで、外力から守ってくれるのです。

 歴史を調べると、昭和30年代に入り、建設省が高度成長による住宅不足を解消するために住宅公団や住宅メーカーと協力し、耐震性、耐火性、耐久性を追求する中でたどり着いたのが、WPC住宅だったそうです。
 私も災害視察の中で、このWPC住宅は本当に強いのかを確かめてきました。新潟県中越地震、能登半島地震、新潟県中越沖地震で現地に建つWPC住宅を何件も観て回りましたが、築30年近い住宅も含め、どのWPC住宅も被害が全くないのには驚かされました。本当にそんな住宅があったのです。

震災で無傷だった住宅
  • 新潟中越沖地震 柏崎市内にて無傷だったWPC住宅
  • 新潟中越沖地震 柏崎市内にて無傷だったWPC住宅
  • 能登半島地震 羽咋市にて無傷だったWPC住宅
  • 能登半島地震 輪島市にて無傷だったWPC住宅)
  • 新潟中越沖地震 柏崎市内にて無傷だったWPC住宅
  • 新潟中越沖地震 柏崎市内にて無傷だったWPC住宅
  • 能登半島地震 羽咋市にて無傷だったWPC住宅
  • 能登半島地震 輪島市にて無傷だったWPC住宅
5つの災害に5勝0敗、完全勝利の住宅があった!(2)

 WPC住宅が耐震性に非常に優れていることは、災害視察で確認しましたが、他の4つの災害に対してはどうなのか、実際のメーカーを訪れてみました。  現在WPC住宅を販売している住宅会社は、大型のPCパネルを扱っているのが大成のパルコン、名古屋のヨーコンハウス、中型のPCパネルを扱っているのが、新潟市のイワコンハウス、千葉市のレスコハウス、静岡市の百年住宅、和歌山市の新家工務店、山口市の百年住宅西日本、周南市の日本ハウスといったところでしょうか。(他にもあるかもしれません)その中で、浜松市にあるSBS住宅展示場の百年住宅を訪ね、資料をもらいました。
 密実なコンクリートで作られたPCパネルは、当然のことながら白蟻に食べられるということはありませんし、コンクリートは燃えません。これで地震、火事、白蟻で3勝0敗です。

 さて、残りの台風と土砂災害ですが、興味をひかれる資料がありました。WPC住宅はこれまで20,000棟が台風による被害がない、というものでした。同社ではその自信から、「35年台風保証」を行い、住宅ローンが終わるまで、もしも台風による被害が発生した場合は、修繕費の保証をしてくれるようです。
 さらに百年住宅のグループ企業の百年住宅西日本からの資料ですが、土砂崩れをWPC住宅が食い止め、下流の木造住宅を救ったという写真がありましたので、了解をいただき掲載させていただきました。

土砂災害から守ったWPC住宅
  • 土砂崩れを食い止めたWPC住宅/山口県
  • 土砂崩れを食い止めたWPC住宅/山口県
  • 土砂崩れを食い止めたWPC住宅/山口県
  • 土砂崩れを食い止めたWPC住宅/山口県

 津波が発生した時、逃げる時間がない場合は、近くにある鉄筋コンクリートまたは鉄骨鉄筋コンクリートの建物の3階以上に逃げ込めと、内閣府が発表した「津波避難ビル等に係るガイドライン」にも書かれていますが、コンクリート系の住宅は十分な重量を持つ躯体とそれを支える頑丈な基礎によって造られているため、台風や竜巻に飛ばされず、洪水や津波にも流されないのです。

 他の住宅も観てきましたが、現存する住宅もの中で、どの住宅が一番災害に対して強いのか、と問われた時、私はWPC住宅をお薦めします。

 まさに5つの災害に対し、5勝0敗、それも8対7という接戦で勝ったのではいけないのです。ヒットを1本も打たれない、四球も与えない完全試合で勝たなければ、大きな修繕費を払わされてしまいます。必ず災害は襲ってきます。「命と財産を守れる家」をどうかお選びください。
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