住宅選びのアドバイス

ファイナンシャルプランナー 
橋佳良子の「知らなきゃ損する」マネーアドバイス

90歳までのマイホーム費用を考える時代です
 マイホームの購入時に考えておきたいのが「メンテナンスコスト」です。
家は建てて終わりではなく、永く(・・)住み続けるためには維持管理のためのメンテナンスコストが思いのほか必要だからです。
それを考えると、購入する時だけ「外観」や「価格」にこだわるだけでは十分ではありません。購入時には「外観」や「価格」だけでなく、購入したあとも継続的にかかる「メンテナンスコスト」を加えた比較検討が必要です。

 では、マイホームの維持管理にはどのようなものがあるのか見てみましょう。
以下は、一般的な住宅のメンテナンス計画です。

資料「お家のメンテナンスの目安」

 屋根や外壁の塗装だけでも、毎回数百万円の費用がかかります。
新しいマイホームを目の前に、数年から数十年後のメンテナンスを考えることは難しいかもしれませんが、メンテナンスコストは必ずかかります。その為の費用計画もマイホームの購入時に立てておくことをお勧めしています。

 では、ライフプランとメンテナンス費用の支出のタイミングを見てみましょう。

ライフプランとメンテナンス計画(木造住宅) ライフプランとメンテナンス計画(木造住宅)

 住宅の購入時期にもよりますが、お子さんの大学進学時期と重なったりしても大丈夫なように、かなり計画的なメンテナンス費用の準備が必要だとおわかりいただけると思います。退職後には退職金から大規模修繕などの費用を捻出しなければならないかもしれません。

 次にライフプランへの費用的な影響を見ていきましょう。
現在、人生90年時代です。だからこそ、老後の資金計画も考慮したマイホーム選びがポイントです。
60歳時の平均余命から考えると男性83歳・女性88歳までの住まいの確保が必要

 では、仮に35歳でマイホームを購入したケースを想定して老後の生活と住宅のメンテナス費用について具体的な数字で見てみましょう。
比較するのは、一般的な「木造住宅」と地震や災害に強く外壁や屋根のメンテナンスがほとんどかからない「コンクリートパネル住宅」です。

コンクリートパネル住宅と木造住宅のメンテナンス費用とキャッシュフローの違い
経過
年数
西暦 平成 家族の年齢 木造
住宅
住居
リフォーム等
貯蓄
残高
コンクリート住宅 住居
リフォーム等
貯蓄
残高
本人 配偶者
02009 21 60 57     2,000     1,500
12009216057大規模
リフォーム
1,0002,362リフォーム2002,662
22010226158  2,189  2,489
32011236259  2,151  2,451
42012246360  1,987  2,278
52013256461  1,930  2,230
62014266562シロアリ駆除 101,808  2,118
72015276663  1,735  2,045
82016286764  1,402  1,712
92017296865  1,398  1,708
102018306966  1,354  1,664
112019317067シロアリ101,325  1,645
122020327168  1,321  1,641
132021337269  1,302  1,622
142022347370  1,298  1,618
152023357471  1,279  1,599
162024367572建替えか売却2,500-1,285  1,535
172025377673  -1,364  1,456
182026387774  -1,428  1,392
192027397875  -1,482  1,338
202028407976  -1,536リフォーム2001,084
212029418077シロアリ10-1,578  1,052
222030428178  -1,610  1,020
232021438279  -1,642  988
24203244死亡80  -1,824  806
25203345 81  -1,906売却か
子どもへ
 724
 25年前の建築価格60歳時の貯蓄大規模修繕シロア防除外壁等リフォーム建替え
木造住宅2500万円2000万円1000万円 10万円/回 200万円2500万円
コンクリート住宅3000万円1500万円なしなし200万円なし
備考  築25年5年毎10〜20年毎築40年

 いかがでしょうか?
 35歳でマイホームを購入した段階で、建築コストはコンクリートパネル住宅が割高ですが、修繕の為の費用を考えると、一般的な木造住宅の場合メンテナンス費用が大きく貯蓄を取り崩してしまいます。すべての木造住宅がそうでないかねしれませんが、メンテナンスコストは大きいはずです。

  木造住宅の場合、現役時代はまだしも、年金生活に入ってからも続く住宅の為のまとまった額の出費が貯蓄残高を大きく減少させます。
 一方、コンクリートパネル住宅の場合、建て替えなどが必要ないので老後の貯蓄残高を大きく減らすこともありません。ただし、建築時のコストは場合によっては割高となります。

 皆さんはどちらを選択しますか? 
 ご自分のマイホームに対する想いと建築価格、そして永く住めば住むほどかかるメンテナンスコストをトータルに考えた住宅選びが必要ですね。

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