災害現地調査報告

能登半島地震[災害現地調査報告]

2007年3月27日〜29日 現地調査
30,000棟弱の住宅が崩壊。家が命を奪わなかったのが唯一の救い!
 風光明媚な能登半島の海岸線から一転、山側に目を向けると、地震によって崩れた山肌や一気に崩壊したと思われる古い木造住宅の瓦礫が点在している。
 震度6強を観測した輪島市の住宅街に入ったとき、畑の中で小さな椅子にポツンと座っていたおばあさんが、私たちに向かって「この家はもう住めませんか?」と聞いてきた。築30年は経過した木造住宅。倒れてはいないが、目視だけでも少し傾いている。下げ振りを取り出しあててみると、明らかに1階柱の上部と下部では,5cmは傾いている。
  「残念ながら、これだけ傾いていると危ないですよ。今度大きな余震が来たら、倒れる可能性がありますから・・・」
 言葉が終わらないうちに、おばあさんの目から涙があふれ出した・・・
 能登半島地震でお亡くなりになった方は、倒れてきた石燈籠の下敷きになって亡くなっている。家屋の全壊が686棟もありながら、家屋の倒壊による圧死が1人もいないのは、午前9時台の地震発生であったとしても、奇跡的と言える。
 しかし、今回の地震でも30,000棟近い住宅が壊れている現実に対し、住宅メーカーの責任はないのか。巨大地震が来たら、壊れてしまうのは「仕方がない」で済ましてしまうのか。防災はまずは、自己防衛するべきもの。地震大国日本でも「壊れない」住宅を見つける目を持ちたいものである。
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