災害への備え

災害への備え [地震災害への備え]

阪神・淡路大震災の死因の8割以上が家屋の倒壊・家具の転倒による圧死
倒れない・壊れない住宅を選ぶ!
旧耐震基準の住宅の場合
新耐震基準の住宅といえども
2階に寝る、寝室に家具は置かない
震災から3日間を耐え忍ぶ
倒れない・壊れない住宅を選ぶ!
防災住宅研究所から皆さんに訴えかけたいのが、「倒れない・壊れない住宅を選ぶ」という、まさにこのテーマです。命を守るべき「我が家」の倒壊や家具の転倒によって、阪神・淡路大震災では実に死者の8割以上の方が亡くなっているのです。
地震大国日本では、迫りくる東海地震や東南海・南海地震だけでなく、いつどこで直下型地震が起こってもおかしくないのです。
では、どのような住宅が倒れない・壊れない住宅なのでしょう。
昭和56年に新耐震基準が制定され、地震に対し強化されたように思われますが、阪神・淡路大震災をはじめ、その後の地震で「無傷」が証明された住宅は1つの工法を除いてありませんでした。
阪神・淡路大震災で周りの木造住宅が全半壊する中、無傷だったWPC住宅その工法とは、鉄筋コンクリートの壁式パネル工法です。一般的にWPC工法(Wall=壁式、Precast=あらかじめ作る、Concrete=コンクリート の略)と呼ばれるもので、このWPC工法で造られた住宅は、阪神・淡路大震災で被災地に495棟建っていましたが、窓ガラス1枚割れることなく、「無傷」の状態を保ち、もちろん、死傷者はありませんでした。その後の新潟中越地震や能登半島地震等でも、被害報告はありませんでした。
一方、ツーバイフォーや軽量鉄骨造等の大手住宅メーカーが「全壊・半壊なし」を掲げたりもしていますが、修繕費に数十万円から数百万円が必要となる「一部損壊」は多数発生していた事実を隠していることに憤りを感じずにはいられません。
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旧耐震基準の住宅の場合
阪神・淡路大震災直後の木造住宅内。平屋だったことで倒壊を免れた昭和56年以前に建てられた住宅は「旧耐震基準」で建てられた住宅として、新耐震基準以降と分けて考える必要があります。阪神・淡路大震災や能登半島地震等でも倒壊した住宅の大半が「旧耐震基準」で建てられた住宅とも言われています。これらの住宅にお住みの方は、早急に耐震診断を行い、耐震補強を施してください。自治体によっては補助金を出したりしていますので、各市町役場にお問い合わせください。
巨大地震が発生したら、「旧耐震基準」で建てられた住宅は倒壊する可能性が高いため、緊急地震警報装置を付けるなどして、初期微動のP波をキャッチした警報音がなったら即座に家の中から脱出することです。主要動のS波が来るまでに数秒から十数秒の間がありますから、その間にできることは、とにかく脱出することです。主要動が来た場合、古い住宅が倒壊する時間は数秒です。
もし、緊急地震警報装置もなく、巨大地震に遭遇したら、毛布や座布団などで頭部を守り、しっかりとした机の下に入るなどして体を守ってください。第1波を凌げたら、脱出することを試みてください。
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新耐震基準の住宅といえども
新耐震基準の住宅といえども、油断は禁物です。阪神・淡路大震災でも多くの新耐震基準の住宅が倒壊しています。
というのも、建築時は新耐震基準をクリアしていても経年劣化や白蟻によって、建築時の耐震性を失っていることが多いのです。阪神・淡路大震災で倒壊した住宅の8割以上が白蟻に侵されていたという事実もあります。木造住宅は定期的な防蟻処理と診断が必要です。
迫りくる東海・東南海・南海地震は、阪神・淡路大震災の10倍のエネルギーを持つと言われています。静岡、愛知、三重、和歌山、高知などの予測震源域は震度7、その他の隣接する地域も震度6、中国地方等も南海地震が起きると震度5強が予測されているため、決して新耐震基準の住宅だからと言って安心はしないでください。
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2階に寝る、寝室に家具は置かない
大地震により住宅が倒壊しても、比較的2階部分はそのままの形を維持していることが多いようです。高齢者の方など、2階部分で寝起きすることは困難なケースが多いかもしれませんが、できるだけ2階で寝起きすることをお勧めします。
また、家具の転倒による圧死から逃れるためには、家具の固定化も重要ですが、何よりも寝室に家具等を置かない、何もない部屋で寝起きすることをお勧めします。
さらに、絵などの額縁や置物も震災時には凶器になります。反対側の壁まで飛び、突き刺さっていたというケースも阪神・淡路大震災ではありました。頭部に直撃すると死に直結する場合もありますから、寝室には置かない、置く場合にはしっかりと固定化をしてください。
食器棚等はガラス飛散防止フィルムを貼るなどして、ガラスが割れ、食器が飛び出さないようにすることも可能です。
◆2階で寝る
◆寝室に家具や絵などの額縁、置物等は置かない。どうしても置く場合は固定化する
◆ガラスには、飛散防止フィルムを貼る
◆窓ガラスにはカーテンをして寝る
◆高いところにものを置かない
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震災から3日間を耐え忍ぶ
震災後、食糧等が円滑に隅々の地域にまで行き渡るのに平均3日間と言われています。多くの震災を経験している日本は各自治体で災害対策マニュアルが策定されていますから、復旧への対応は迅速に行われることが予測されていますが、土砂崩れによる幹線道の通行止めなどにより対応が遅れる場合も考えておかなければなりません。
とりあえず3日間を凌げるだけの水(1人1日3リットル)と食糧、着替えなどの備蓄をしておきましょう。
復旧まで電気は約1週間、電話は約2週間、水道は約3週間、ガスは約3カ月必要と言われています。避難所での生活はプライバシーもなく、悲惨です。何ヶ月間も避難所での生活は、精神衛生的にも厳しいものがあります。自宅が無傷であったならば、避難所で生活しなくても良いのです。デザインや間取りを重視した家選びでは、震災時にきっと後悔することになります。「命を守る」ことが家選びの1番のポイントであるべきです。

【非常持ち出し品を用意しておきましょう】
現金、懐中電灯、電池、ライター、缶切り、缶詰、インスタントラーメン、チョコレート、ビスケット、救急箱、携帯ラジオ、衣類(下着)、軍手、水(1人1日3リットル)、毛布、防災ずきん、非常用トイレ、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、ごみ袋、雑巾、石鹸、タオル、簡易食器(乳幼児や高齢者がいる場合)粉ミルク、哺乳瓶、除菌剤、おむつ、持病のクスリ、食べやすい食品
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