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<災害対策学習プログラム>防災寺子屋実施レポート(1)「川崎市立川崎高校」

(株)JTBと共同開発 災害対策学習プログラム「防災寺子屋」
 開催日時:2019.04.26(金)17:30~20:30
 場所:川崎市立川崎高校

毎年GW入り前日の開催が定例となった川崎市立川崎高校での災害対策学習プログラム「防災寺子屋」。今年も4月に入学したばかりの福祉科の生徒36名との3時間でした。

「防災住宅研究所」の自己紹介の後は、避難所の疑似体験を行うため、火力が使用できないことを想定した夕食の準備が最初。

水だけでふっくらとした「冷ご飯」が出来上がる「マジックライス」に翌日午前中の宿泊研修終了時まで、これだけしか飲料用として使用してはいけないと渡された「7年保存水」500mlペットボトル2本の中から水をそそぎ、封をして待つこと約60分で出来上がります。火力がない、水が最小限しか使用できないことを想定した食事です。

マジックライスに水をそそぐ生徒たち

「マジックライス」の準備ができたら、「災害大国日本の現状を知る」「自分が被災者になる確率を減らす」という講義です。昨年起こった実際の災害現場写真や過去の災害映像を見ながら、人間の想像をはるかに超える災害の実態と首都圏直下型地震や南海トラフ巨大地震のメカニズム、日本の置かれた危険な状況などを学習。

その後にどのように行動すれば、あるいは準備をしておけば自分が被災者になる確率を下げることができるのかを「地震」「津波」「台風・ゲリラ豪雨」「竜巻」「土砂災害」ごとに学習。どんな災害が発生しても、まずは「自分の命を守る」ことの重要性を力説しました。

昨年発生した災害状況を真剣に学ぶ生徒たち

 講義ののちはお待ちかねの夕食です。先ほど作った「マジックライス」に冷たいレトルトカレーをかけて食べますが、ここでも水の重要性を教えるために、配布された紙皿にラップを巻いて、その上にご飯とカレーを乗せて食べ、食べ終わったらラップを外せば、お皿を洗う必要性がありません。

紙皿の上にラップを巻き、その上にカレーライスを乗せ食べる

食事の後は、団体行動訓練として、班ごとにごみ袋と新聞紙を活用して「布団(敷布団?)」の作成と、アルミ缶とティッシュ、サラダ油を活用した簡易ランプの作成です。加えて数名は段ボール箱を活用した簡易トイレの作成を行いました。これは被災後の生活を身の回りのものを活用し、生きるすべを身に着けさせるもので、簡単な作成方法は教えますが、あくまでも生徒たちに考えて作成させます。

アルミ缶を活用しランプを作るチーム
こちらはごみ袋と新聞紙を活用した布団を作成
簡易トイレの作成中の男子生徒
最後は屋上で簡易ランプに点火

災害はいつ襲ってくるかわかりません。しかし、日本に住んでいる以上、災害を避けて通ることはできないのです。災害を知り、その対処法を知ることで、自分が被災者になる確率を減らすことは可能です。

同時に川崎高校の生徒たちのように避難所の状況を疑似体験することによって、実際に巨大災害に襲われ、避難所に行かなければならなくなった時に、その覚悟と経験則が活かされると確信しています。素晴らしい体験です。このような取り組みが1校でも増えることを願っています。


追記>
受講した川崎高校の生徒さんたちからの感想を一部ご紹介します。(表現は原文ママです)

「自分のできることを見つけ、先生といつか仕事したいと思いました。」
「もっともっと努力を大切にそして事前準備知識をしっかり頭に入れておこうと思います。」
「自分や家族の命を守るためにこれからは色々準備しようと思いました。」
「この経験を活かしてたくさんの人を助けていきたいと思います!」
「今日やった、ランプや新聞紙で家族を引っぱるくらいの勢いで率先したいです。」
「もし被災した時、ただ被災者としているのではなく周りの人を助けられるようになりたいと思いました。」
「1人ぐらしをするときは鉄筋コンクリートの家に住み、もえやすいものは置かないようにしていきたい。」
「災害の時に役立つ事ばかりだったので本当に勉強になりました。」
「温かいご飯のありがたみや、布団のありがたみを感じる事ができました。」
「家族で災害時の時の集合場所など考えようと思いました。」
「自助をまずし、その後自分のこと以外をできるようにしていきたいと思いました。」
「なにができるかを考える良いきかいになりました。」

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