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<災害対策学習プログラム>防災寺子屋実施レポート(2)「新潟大学教育学部付属長岡中学校」

新潟大学教育学部付属長岡中学校 中学1年生117名
開催日時 : 2019年7月2日(火)8:30~12:30
場所 : 新潟大学教育学部付属長岡中学校体育館

「災害対策学習プログラム」防災寺子屋を実施する2週間前に、山形県沖地震の震度5弱を体感し、地震の怖さを体験した生徒たち。地震発生が午後10時過ぎということもあって、寝ていた生徒もあり、「避難行動がとれた人?」という問いかけには、1/3程度しか手が上がらなかったものの、真剣なまなざしが印象的な防災寺子屋でした。

今回の防災寺子屋は朝8時30分から12時30分の4時間コース。体育館で大きなスクリーンにプロジェクターで投影しながら、防災講習①をスタート。防災講習①は、「災害大国日本の現状を知る」という内容と「自分が被災者になるリスクを減らすポイント」。日本が地震、津波、巨大台風、ゲリラ豪雨、竜巻、土砂災害、火山噴火、火災など、世界の中でも稀にみる災害多発国家である現状を実際の災害映像と共に紹介し、続いてそれら災害からそれぞれどのようにしたら逃れられるのかを、災害現場に何度も調査に行った経験からお話させていただくと、多くの生徒がノートに書き込みを入れているのが印象的でした。

10分間の休憩の後は防災講習②です。防災講習②では、阪神淡路大震災や東日本大震災経験者の方のインタビューや避難所の状況を紹介し、医療器具のない避難所では治療に優先順位をつけるトリアージについても紹介させていただきました。実際、学校などは避難所になることが多く、遺体やけが人も多く運び込まれてきます。誰もが極限の中での対応が迫られるケースも多いことを話しました。

休憩の次は、自主行動訓練①です。これは避難所等に逃げた場合等で、いかに身の回りのものを活用して避難所生活を豊かにしようというもので、段ボールやごみ袋、新聞紙を活用して簡易トイレや寝袋、空き缶やティッシュ、サラダ油を活用して簡易ランプを作ります。災害後は停電で真っ暗な状態が何日も続く中、明かりがあることで恐怖は幾分か収まります。また、物資のない状態で寒さなどをどのようにしのぐかは、非常に重要なことです。

続いて行う自主行動訓練②は、班ごとに「究極の選択テーマ」を与え、班で討議し、紙に書いてみんなの前で発表をするゲーミフケーションというものです。自宅の倒壊で足を挟まれた母親を迫りくる津波の前に置いて逃げるのか・・・など、究極の判断を書いてもらいました。
その前に、火が使えないことを想定した水によって白米となるまで60分必要なマジックライスに水を入れ、出来上がるまでの時間を利用してゲーミフケーションです。中には珍回答もありましたが、完ぺきな回答をしてくる班もあり、災害学習に対するレベルの高さを見せてくれました。

さて、昼食は冷たいカレーライスですが、生活用水が使えないことを想定し、紙皿にラップを巻いて、その上にカレーライスを乗せて食べてもらいました。これはラップさえ外してしまえば、洗わないで再びお皿が使えることを想定したもので、避難所での必須アイテムです。知らなければ使うことはできませんが、知っておけばいろいろと使えることが多いのです。

あっという間の4時間でしたが、必ず襲ってくる災害に対し、一番重要なことは「自分の命を守る」ことであることを確認し合い、終了となりました。


追記> 受講した新潟大学教育学部付属長岡中学校の生徒さんたちからの感想を一部ご紹介します。(表現は原文ママです)

「これからは、災害がおきたときのそなえについて家族で話し合いたいと思います。」
「自分ができる事は積極的にボランティアし、少しでも多くの方が安心して過ごせるように頑張りたいと思いました。」
「いつも捨ててしまっているようなものが、避難所での生活を豊かにすることができることを実感できました。」
「災害によって避難の方法が違うことを学ぶことができました。それぞれの災害で正しい対応ができるようにしたいです。」
「今回のことを通して、実際、地震が起きたときのために、父、母にも学んだことを教え、対策をたてていきたいと思います。」
「例をあげてそのとるべき行動を考えるレクリエーションでは、私の考えは広がり、充実した時間となりました。」
「災害が発生したとき、『まずは自分の命を守る。そして周りを助ける。』という、自助、共助、公助のお話が印象に残りました。」
「学んだことを私の周りの人と共有して災害に備えたいと思います。」

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