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<防災アレコレ1>災害に強い家を造るには、何から始めればいいの?

災害に強い我が家を造るのに重要な2つのこと

まず1つ目は、土地です。ご両親がお持ちの土地を譲り受ける方も多いと思います。これまで両親が住んでいた土地で、これまで地震等の災害が襲ってこなかったから大丈夫!と思っていると危険です。それは「運がよかった」だけと思ってください。
日本は世界で最も自然災害が襲ってくる最も危険性の高い国であることは世界的にも知られています。
関東直下型地震の30年以内の発生確率はすでに70%を超え、南海トラフ巨大地震の30年以内の発生確率も70%を超えています。
現在地震を引き起こす可能性のある断層は約2000か所が判明していますが、阪神淡路大震災以降23回の直下型地震が発生していますが、判明している断層が動いたのはわずか7回。16回が未判明の断層だったのです。ゆえに現在の3倍、約6000か所の断層があるのではないかと言われ、それらがいつ地震を発生させるのか予知はできないのが現状なのです。
さらに温暖化の影響もあり、台風は巨大化することが予測され、ゲリラ豪雨の回数も過去30年間に比べ1.5倍になっています。その他竜巻や傾斜地では土砂災害もあるのです。河川の氾濫も見過ごすことができません。
ご両親から譲り受ける土地が、あるいはこれから購入しようとする土地がどのような危険性があるのか、各自治体が地域ごとの災害ハザードマップを作っているのでまずは確認をしてみましょう
次に重要なのは「我が家」を建てる土地が決まったら、地盤調査をしてみましょう。
熊本地震では震度7が2度も襲い大きな被害を出しましたが、まだ築2年の注文木造住宅が液状化によって大きく家が傾き「全壊」認定となった住宅もありました。
調査してみるともともと地中に水分が多い土地で、住宅メーカーもわかっていたはずなのに、なぜ地盤改良工事を提案しなかったのか不思議でしょうがありません。
地盤改良を行なわなかったことで、巨大地震によって「全壊」を余儀なくされてしまったのです。地盤調査をし、少しでも危険性があると判断した時には、地盤改良を行い補強することも必要です。

さて2つ目ですが、ハザードマップ等によってその土地にどのような危険性があるのかを理解したら、その対策となる住宅構造を選ぶことです。
住宅メーカーを選ぶことは簡単なことではありません。何千万円という一生に一度の大きな買い物と言われるほどの決断をするのですから、慎重に行きましょう。
TVCM等で知名度があるから・・・見た目が好きだから・・・こんな基準で選んではいけません。後で後悔するにはあまりにも大きな買い物なのですから。

大事なのは災害現場での実績

地震は日本全国どの地域に行っても「安全」と言える場所はありません。地震に強い住宅選びは重要ですが、住宅展示場に行ってもどの住宅メーカーも「地震に強い!」「災害に強い!」と言って、素人目には本当にどの住宅メーカーの住宅が地震に強いのかわかりません。
一番いいのは、巨大災害が発生した時、自身の安全を確保することは第一条件ですが、可能ならばボランティアで現地に入り、実際自分の目でどのような構造の家が壊れ、どのような構造の家が壊れていないのかを見てくることです。一目瞭然です。損壊している住宅構造は今後襲い来る災害に対し「家族を無傷で守る」ことはできないということです。
私は阪神淡路大震災以降、多くの災害現場に調査に行ってきました。多くの写真や映像がどのような住宅が災害に弱く、あるいは強いのか実証してくれています。ボランティアにはなかなか行かれない、判断材料がない、という方は弊社のような専門家に意見を聞いてみることもお勧めします。
これからは台風も巨大化してきます。ゲリラ豪雨も想像を超えて襲ってきます。「この程度で大丈夫だろう」が通用しなくなってきていることを実感しています。災害現場での「実績」は大事です。災害によって損壊の多く出た住宅メーカーはまずその情報にはホームページ等で触れようとしない。「無事でした」情報を出している住宅メーカーがあった場合には、「無傷」だったものだけを出している可能性もありますので、他に「全壊」「半壊」「一部損壊」が何棟あったのかを真剣に聞いてみるのも大切です。
安易に住宅メーカーを決めてはいけません。住宅の倒壊によって家族の命を失っている方も多いのですから・・・。

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