1. HOME
  2. contents
  3. 中古物件をリフォームして住みたいのですが、災害が心配です!大丈夫でしょうか?

<防災アレコレ7>中古物件をリフォームして住みたいのですが、災害が心配です!大丈夫でしょうか?

先日、ズームによる防災セミナーをさせていただいたとき、次のような質問の書き込みがありました。「築50年の木造住宅をリフォームして住みたいと考えていますが、大丈夫でしょうか?」というご質問でした。
私は即座に応えました。「やめた方がいい」と。築50年と言えば、1981年に改定された新耐震基準前に建てられた住宅です。近年、古民家をリフォームして旅館や飲食店を始めたり、小物屋を始めたりが若い方たちの間に人気があったり、中古物件をオシャレにリノベーションして住まれる方も多いと聞きます。新築を建てるよりも値段的にも安く、比較的手が届きやすいというのが一番の理由でしょうか。
新耐震基準で造られた住宅であっても私はあまりお勧めしません。住宅を新規購入する場合は、まず、その土地にどのような災害リスクがあるのかを調べ、地盤調査も行います。中古物件を購入する場合は、皆さん地盤調査など行わないでしょう。住宅の状態を確認し、値段的にも予算内に収まるからと購入されるのではないでしょうか。地盤がどうかも、基礎がどのように造られたかも、建築時の状況も知らず・・・もし、手抜き工事をされていたとしても、何も知らずに住まなくてはならないのですから。災害が襲って来て損壊しても後の祭りです。
よく考えてください。安いからと言って、災害で損壊してしまえば、修繕費や建て替えなど、結果として高くついてしまうケースも少なくないのです。ましてや家族の命を失ってしまえば、取り返しのつかないことになってしまいます。
多くの災害現場を調査してきましたが、古い住宅ほど、損壊の割合が高いのです。住宅は必ず劣化していきます。高温多湿な日本はシロアリや腐朽菌も多く、完璧な防蟻を行わなければ次第に木造は蝕まれていきます。中古物件を購入して床下をはぐってみたら、シロアリの温床だったということも少なくないのです。

古い住宅ほど、災害時に損壊しやすい!

古い住宅ほど、災害時に損壊しやすい!

「一戸建てじゃなくて、マンションだったら大丈夫ですか?」という書き込みが続けて入りました。これに対しても私の答えは一緒です。「やめた方がいい」と。阪神淡路大震災では鉄筋コンクリート造の建物も多数損壊していましたが、その大半が旧耐震基準で造られた建物でした。
モノを大事に使用することは大切なことですが、住宅に関してはお勧めしたくはありません。何故ならば、日本は世界で最も災害が多い国なのですから・・・。

関連記事