防災住宅研究所

被災地調査報告

4万戸以上の住宅がまたも損壊!

新潟県中越沖地震

●発生年月日  2007年7月16日 午前10時13分
●地震名    平成19年新潟県中越沖地震
●震源地    新潟県中越沖(北緯37度33.4分、東経138度36.5分)
●震源の深さ  17km
●規模     M6.8
●最大震度   6強(新潟県柏崎市、狩羽村、長岡市、長野県飯綱町)
        6弱(新潟県上越市、小千谷市、出雲崎町)

●被害状況(新潟県発表)

(1) 人的、住宅被害等

人的被害
死者 15名
行方不明者 0名
負傷者 2,316名
住宅被害
全壊 1,331棟
1,199世帯
半壊 5,710棟
5,574帯
一部損壊 36,949棟
合計 43,990棟

2007年7月18日、19日 現地調査

40,000戸以上の住宅がまたも・・・大手メーカーの「全壊・半壊なし」発表の影に、「一部損壊多数あり!」

 「まだ建てて3年なのに・・・」柏崎市の海が望める高台で、ご主人が独り言のように呟いた。地盤の崩れとともに玄関辺りから土が運びとられ、さらに家が傾きを増している状態だった。

「この家は見ての通りもう使えないよ。住宅ローンがまだまだ残っているのにどうしたらいいんだ」

災害現場に行くと、このような声をよく聞く。破壊された家は古いものばかりではない。大手住宅メーカーで造った比較的新しい住宅までもが、崩壊しているケースも少なくない。

大手住宅メーカーは「全壊・半壊なし」を発表したが、「一部損壊」は多数あり、その修繕費用は数十万円~数百万円かかるとみられる。2004年10月23日に発生した新潟県中越地震に続き、3年後に襲った今回の地震によって、修繕費の2重ローンを余儀なくされる被災者も少なくないという。「日本の住宅は、災害に対し弱すぎる!」

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