防災住宅研究所

コラム

<家を建てる人へ:その2>ハウスメーカーはどう選ぶ?知っておきたい注意点

ハザードマップ等によってその土地にどのような危険性があるのかを理解したら、次はどのような住宅を建てるのかを決めなければいけません。
自分の思い描く理想に近い住宅を建ててくれるハウスメーカーは・・・と言っても「いくらで建てられるのか!」という現実的な問題もあり、ハウスメーカーを選ぶことは簡単なことではありません。何千万円という一生に一度の大きな買い物と言われるほどの決断をするのですから、慎重に行きましょう。TVCM等で知名度があるから・・・見た目が好きだから・・・こんな基準で選んではいけません。後で後悔するにはあまりにも大きな買い物なのですから。

ハウスメーカーの「災害に強い」を信じてはいけない理由

特に「災害大国ニッポン」で住宅を建てる場合、「災害対策」を抜きに住宅メーカーを決めてはいけません。
地震は日本全国どの地域に行っても「安全」と言える場所はありません。地震に強い住宅選びは重要ですが、住宅展示場に行くとどのハウスメーカーも「地震に強い!」「災害に強い!」と言って、素人目には本当にどのハウスメーカーの住宅が地震に強いのかわかりません。
防災住宅研究所では阪神淡路大震災以降、多くの災害現場に調査に行ってきました。
「地震に強い!」と宣伝をしているハウスメーカーの住宅が全壊している姿を災害現場で見てきています。撮影した多くの写真や映像がどのような住宅が災害に弱く、あるいは強いのか実証してくれています。災害現場に行って見てくるのが最もわかりやすいのですが、ボランティアにはなかなか行かれない、判断材料がない、という方は当研究所のような専門家に意見を聞いてみることもお勧めします。

防災住宅研究所では、ハウスメーカー選びの無料相談を行なっています。
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防災住宅研究所のYoutubeチャンネルでは、ハウスメーカーの「対災害度診断」を行なっています。

これまでに診断を行ったハウスメーカー

セキスイハイム積水ハウスヘーベルハウス一条工務店ダイワハウス住友林業パナソニックホームズミサワホーム

これからは台風も巨大化してきます。ゲリラ豪雨も想像を超えて襲ってきます。「この程度で大丈夫だろう」が通用しなくなってきていることを実感しています。災害現場での「実績」は大事です。
災害によって損壊の多く出たハウスメーカーは、その損壊した情報をカタログやホームページなどに掲載することはありません。もし、カタログやホームページ等に「災害で倒壊なし」と書かれていた場合、「全壊、半壊、一部損壊はあったんだな!」と思ってください。「全壊、半壊はありませんでした」という内容は「一部損壊が出ている」ということです。

防災住宅研究所の「災害に強い」の定義

防災住宅研究所では「災害に強い」という言葉に「あらゆる災害が襲って来ても全壊、半壊どころか一部損壊もなく、家族の安全を確保し、災害後も避難所に行くことなく自宅でストレスのない生活環境が得られる住宅であること」と定義を作っています。
このような住宅を提供できるハウスメーカーであれば、「災害対策」のレベルはかなり高いと言えそうです。

防災住宅研究所が提案する「防災住宅」はこちらからみられます。

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さて、ハウスメーカー選びですが、ハウスメーカーごとに建築工法が違います。ハザードマップで確認した建設地の災害リスクに対し、どのような建築工法ならば回避できるのか、次回は建築工法ごとに「災害への強さ」を見ていきたいと思います。

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