広島県は土砂災害危険区域全国1位!
発生年月日
2010年7月16日
概要
南からの暖かく湿った気流と上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、広島県庄原市を中心に局地的な大雨が降った。庄原市東本町では、16日17時43分までの1時間に64.0ミリの非常に激しい雨となり、昭和51年の観測開始以来、日最大1時間降水量の極値を更新した。
この雨によって、同市内を流れる大戸川、大津恵川の氾濫や土石流の発生。住宅の流出や全壊、住民の孤立があった。
被害状況
7月12日~16日の広島県内の人的、住宅被害等
(1)人的、住宅被害等
人的被害 | |
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死者 | 3名 |
行方不明者 | 2名 |
負傷者 | 2名 |
住宅被害 | |
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全壊 | 17棟 |
半壊 | 7棟 |
一部損壊 | 23棟 |
合計 | 47棟 |
被害状況
2010年7月20日現地調査
道の両脇に堆く積まれた流木や土砂。行方不明者の操作は打ち切りに・・・
広島県の北東部に位置する庄原市西城町。かつては「ヒバゴン」と呼ばれる類人猿が目撃されたことで日本国中の話題にもなった地域だが、日は優しい農村風景を見せてくれる日本の原風景のような地域である。
中国山地を背に控える広島県は土砂災害危険区域が7,269箇所と全国でも5番目に多い地域。今回土砂災害が発生した川北地区も土砂災害危険区域に指定されていた区域だった。
いったいいつになったら、自然災害の前に現在の住宅では太刀打ちができないことを知るのだろうか? 災害によって住宅が破壊されることを「仕方がない。天災だから」と諦めてしまうのだろうか。それによって、毎年多くの命が奪われていることに寂しさと怒りを感じずにはいられない。