防災住宅研究所

熱海市土石流

土石流を受け止めたのはコンクリート系建物のみ!

7月3日静岡県熱海市で土石流が発生

「7月上旬」・・・この時期になると梅雨前線による豪雨や線状降水帯によって河川の氾濫や土砂災害が多く発生しています。
西日本一帯に河川の氾濫や土砂災害を発生させ多くの被害を出した平成30年7月豪雨、熊本県球磨川の氾濫で人吉市や球磨村に多大な被害を出した令和2年7月豪雨など、この時期が平穏に通り過ぎて欲しいと願っているのは私だけではないでしょう。
丑年は災害が少ない年という統計を破り、今年も7月3日静岡県熱海市で土石流が発生しました。
約130棟もの住宅を飲み込み、安否不明者の確認が急がれています。

翌4日、熱海市伊豆山に調査

(一社)防災住宅研究所では翌4日、熱海市伊豆山に調査に向かいました。
まだ二次災害の可能性もあるため規制線が張りめぐらされ、残念ながら土石流が襲った住宅の調査をすることは叶いませんでしたが、当時の状況などを数人に話を聞くことはできました。

熱海市伊豆山の土石流現場
熱海市伊豆山の土石流現場

今回の調査目的に、下記ツイッターの映像に掲載されていた土石流が街を襲う映像の中、猛スピードで襲い来る土石流にも流されず残った住宅がありました。(下記写真中央)
防災住宅研究所が提唱する「防災住宅」は、例え今回のような土石流が襲って来ても流されず、住む人の命を守る住宅でなければいけません。
「災害に強い」と言いながら、今回のような土石流に流されてしまう住宅では、決して「災害に強い」住宅とは言えないと思っています。

https://twitter.com/i/status/1411192963955232768より
https://twitter.com/i/status/1411192963955232768より

今週末、再度現地に調査に行きます。
どのような住宅がこの土石流に耐え、どのような住宅が耐えられず流されてしまったのか。
またこの土石流にも流されず残った白い住宅を取材し、第2弾として報告させていただきたいと思っています。

再度現地調査の予定です
再度現地調査の予定です

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